日々の授業やアルバイト、仕事で疲労が抜けないままプレーし続けている。
そんな選手も多いのではないでしょうか?
疲労を回復させるためのリカバリーを行わないまま、練習を繰り返していくと、
本来発揮できるはずのパフォーマンスが出ないと同時に、ケガをするリスクも高まります。
今回は短時間で行えるリカバリーの方法である「筋膜リリース」の方法について、ご紹介していきます!
1.筋膜とは?
最近ではメディアで取り上げられる機会も多くなり、一般用語になりつつある「筋膜」
その筋膜とはいったいどのようなものなのでしょうか?
筋膜とは皮膚と筋肉の間に位置し、筋肉や骨、内臓の保護や筋肉の動きを助ける働きをしています。
筋膜は浅筋膜と深筋膜とにわかれ、全身をウェットスーツのように覆って支えているため、第二の骨格とも言われています。
(ストレッチポール®︎公式ブログより画像引用)
2.筋膜リリースとは?
筋膜は上記のように全身を支える役割を担っていますが、長時間の同じ姿勢や血流の悪化により歪みが生じて、癒着を起こし、筋肉の動きを妨げるようになります。
筋肉の動きが悪くなり、関節の動きに制限がかかると、本来持っているプレーの幅が狭くなり、ケガを引き起こす可能性が高まります。
この癒着してしまったた筋膜をゆるめることで、筋肉の柔軟性や血流を取り戻し、関節の可動域を広げていくことを「筋膜リリース」と言います。
運動前に行うと可動域をあげることによる、パフォーマンスレベルの向上やケガ予防。運動後に行うと緊張状態にある筋肉のリカバリーや疲労回復の効果が期待できます。ぜひ運動の前後に取り入れてみてください!
3.筋膜リリースに効果的な3つのトレーニングツール
3ー1.ラクロスボール
3ー2.ストレッチポール®️
3ー3.ストレッチロールS
購入先:https://www.dr-air.com/jp/ja/
4.リカバリーに効果的な7つの筋膜リリース
4ー1.小胸筋リリース
4ー2.棘下筋・小円筋リリース
4ー3.菱形筋リリース
4ー4.腸腰筋リリース
4ー5.大腿筋膜張筋リリース
4ー6.梨状筋リリース
4ー7.ふくらはぎリリース
5.まとめ
リカバリーに効果的な5つの筋膜リリースをご紹介しました。
筋膜は部分的に使い過ぎても、使わな過ぎても動きが悪くなってしまいます。動きが悪くなった筋膜は、ケガやパフォーマンスの低下を引き起こします。携帯しやすいツールを用いながら、全身の筋膜の動きをよくして行くことが大切です。練習前や練習後の隙間時間を見つけ、日々継続して実践して行きましょう!
【参考文献】
・人体と張力ネットワーク 膜・筋膜ー最新知見と治療アプローチー:医歯薬出版株式会社
・アナトミー・トレインー徒手運動療法のための筋筋膜経線ー:医学書院
・運動連鎖〜リンクする身体:文光堂
・人の生きた筋膜の構造:医道の日本社
▶︎▶︎この記事を書いた人
【名前】森川稔之 Instagram Twitter
【現在の職業】アスレティックトレーナー
【所属チーム】横浜国立大学女子ラクロス部
【所有資格】
・日本スポーツ協会公認 アスレティックトレーナー
・日本トレーニング指導者協会認定 トレーニング指導者
・日本コアコンディショニング協会認定 マスタートレーナー
【経歴】
・2011~2015 東日本女子ラクロスクラブチーム「CHEL」
・2016〜2018 青山学院大学女子ラクロス部
・2019〜2020 横浜国立大学女子ラクロス部
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