脳振盪のコラム第3弾、じゃあ実際脳振盪ってどうなるの?というところを書いていきたいと思います!
脳振盪になると、、、
脳振盪になるとどうなると思いますか?
【意識がなくなる】
【頭が痛くなる】
【吐き気がする】
このあたりでしょうか?
私も初めて脳振盪の対応をしたときまではこれらが1番に頭に浮かんでいました。
実際はどうかと言うと、私自身いままでに意識消失をした例にまだ対応していませんし、
本当に症状は様々であるということがわかりました。
脳振盪の症状
Wassermanら(2015)によって脳振盪によって現れる症状について報告されています。
それをまとめたのが下図です!
よく出る多い症状には頭痛、めまい、集中力低下、光過敏、バランス(平衡機能)低下、見当識障害、吐き気・嘔吐の順とされています。
※見当識障害:いま自身がおかれている状況がわからない状態。
例えば今日が何月何日か、ここはどこか、試合の相手は誰かなど、、
反対に健忘(外傷前や後の記憶障害)は10%程度、意識障害は5%程度です。
その他の症状は自身も他者も気づきにくいこともあり、「なんかいつもと違う」ことが多いです。
脳震盪といえば【意識障害】のイメージが強いですが、意識障害が起こるのは脳振盪のたった5%にすぎません!
症状は複数であることが多く、平均すると5.29個と症状が重なることが多いです。
また、1週間以内にその症状が消失することが60.1%ですが、反対に言えば40%近くは1週間以上症状が持続します。
そして、セカンドインパクト症候群のように短期間のうちに2回目の脳震盪でなくとも、初回受傷よりも2回目以降の再受傷の方が重症化しやすいです。
実際にどういうことが起こるかというと、
頭痛や吐き気、めまいが起こることは多いです。
受傷後のプレーを覚えていないという外傷後健忘の症状も対応したことがあります。
数日間集中ができずぼーっとしていて日中の睡眠時間が長いこともありました。
グラウンドで受傷直後に判断をするときに見当識とバランスが障害されていることが多く、これらを確認することが多いです!
これらの受傷後の対応については次回詳しく説明したいと思います!
次回は脳振盪の対応についてご紹介したいと思います!
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▶︎▶︎この記事を書いた人
【名前】宮代祐希(みやしろゆうき) Twitter , Instagram
【所属チーム】法政大学女子ラクロス部
【所有資格】理学療法士、JSPO-AT
【現在の職業】児童福祉施設職員、トレーナー
【経歴】
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 修了(修士)
筑波大学女子ラクロス部 ’15〜’17
法政大学女子ラクロス部 ’18〜